インアン二周目17
2012/05/15(Tue)
カペルが、悲しい顔になりました。
キャラクターの死を美しく描写して、見る側を悲しませるのは、嫌いだ。
だけどファイーナさんは、悔しくて辛くて、やっと見つけた幸福を求めて
自分も何かできるようにと行商を初めて、がんばって、喜んで尽くして約束して、がんばった挙句が、これだ。
悲しみだけじゃなくて、どうしようもない絶望じゃなくて、恨みの発露だ。
今、唐突に現れた憎悪ではなくて、カペルの悲しみは蓋が外れただけなんだろうな。
憧れなんて昔から、憎しみとの表裏一体だろ。
インタビューで、恨み節になるようにと声優さんにお願いしていた通り
決して、美しく犠牲になったわけじゃない。ファイーナさんは、生きていてもいい人なんだ。
せめて、貰った人形を装備していることを、最期の一瞬だけでも見てくれただろうか。それが生への執着になっても。
悲しいのだけど、それと共にカペルの義憤の燻りが、怖い。
嘘をつくと決めたときから想像して、その上でカペルは覚悟していたのかもしれない。
だけど、鎖を切って感謝されて、自信となっていたのに、大切にされるのは地位ばかりで、
鎖が切れる英雄だからと、シグムント自身が認められていたわけでさえなく、国交の問題だとか、嫌過ぎるよな。
ハイネイルも月印も、なくなればいいのにと気づいた矢先にこんなことになるんだから。
セラフィマさんが熱い意志を見せるものは、説得とは言い難い、主観的な主張なのだけど
それでもそこまで熱くさせたのは、以前までのカペルたちだっただろうに。
勿論、カペルは世界の危機を放置することは考えもしないし、救う気しかないけれど
鎖を切ったら世界を滅ぼそうくらいの内容は、考えているよな。とても優しい形で。
世界を旅してきたから、ひとりで旅芸人やってきた頃とは比べ物にならないほど
何かを変えるための知識や力を手に入れている。
それでも、世界を救うのをやめないのが、カペルなんだよな。だからカペル好きだ。
そして続いて。二人の父は、子を庇って死んだんだよな…。
生きていたら、話合えて、未来のことも今のことも、もっと変わっていただろうに。
特に現在の時点で、カペルがハイネイルに対して、少なくともアーヤの父親に対しての気持ちが変っただろうに。
カペルが、アーヤだけは分かってくれる、とみているのも悲しいものだ。
世界すべてを救いたい気持ちはまったく変わらなくて、その上で世界の理を恨みだして
それでも愛しい人は分かってくれると信じているところが、悲しい。
周囲のことをどう見ていたのか、周囲のことをたくさん見てきた結果で、そう思っているのがな。辛いな。
この段階の称号1は、急にあんなことを本気でカペルが思うようになったわけじゃなくて、
こちらから見ればあれはこんな人間なんだ、と自身の中で「恨む形」を作り上げているだけだと想像している。
アーヤがあのとき手を取ったら、カペルと共に復讐の心を燃やしていたのだろうか。
そんな展開、すごくエドが犠牲になりそうだろうが。
ああでも、このカペルがシグムントに似ているといわれるってことは
シグムントも「月印なんてなくなればいいのに」と思っていたのだろうか。思っていたっぽい過去だよな。
月印を持つものや、ハイネイルのことを恨むまでは行かなくても。
スバル殿下の「思った通りに」というのは、本当につらい台詞だ。心を読んだ上で、どうして言えるのか。
シグムントもこのスバルの言葉を聞いて育ち、この言葉のように生きようとしていたのだろう。
私情だけならば、トウマやコマチを止めたかっただろうに。カペルを止めたかっただろうに。
情に流されるところもある殿下だから、信じる強い心を持ちながらも、信じてしまう弱さがあるのだろうか…。
スバルさんは、「あのときのこども」だと気づいているんだよな。
それを言えないのは弱さだろうか強さだろうか。
己の子を止められなかった彼女は、母としてよりも皇なのだろうか。
これでカペルが戻らなかったらバッドエンドで、私はインアンを好きと言えなくなってしまっていただろうけど
カペルは、優しさと怒りの両方を兼ね備えるようになるからな。
単純に戻るのではなくて、経験を無駄にせず、戻ったように変わるから。
だからインアンは好きです。キャラクターたちが感情を揺さぶられて、自分の頭で考えて、成長しているから。
それでもやっぱりここの辺りは、素直に楽しめないけれどな。悪くない形、を考えてしまう。
失うことは戦う限りは自然なんだけどさ。みんな何かを、失ってきている。
幸せを手に入れても、握っていたつもりでも、ずっとあるわけじゃない。それは分かるんだけどさ。
こんなカペルの状態で、クエストをこなすのはなんだか違和感が…するぞ…無愛想だけどやっぱり良い子だぞ…
でもサブイベントや宝箱を回収するよ。ようやくルセ平原に戻れるようになったからな。
待ってろ、ジャイアントバングル!
キャラクターの死を美しく描写して、見る側を悲しませるのは、嫌いだ。
だけどファイーナさんは、悔しくて辛くて、やっと見つけた幸福を求めて
自分も何かできるようにと行商を初めて、がんばって、喜んで尽くして約束して、がんばった挙句が、これだ。
悲しみだけじゃなくて、どうしようもない絶望じゃなくて、恨みの発露だ。
今、唐突に現れた憎悪ではなくて、カペルの悲しみは蓋が外れただけなんだろうな。
憧れなんて昔から、憎しみとの表裏一体だろ。
インタビューで、恨み節になるようにと声優さんにお願いしていた通り
決して、美しく犠牲になったわけじゃない。ファイーナさんは、生きていてもいい人なんだ。
せめて、貰った人形を装備していることを、最期の一瞬だけでも見てくれただろうか。それが生への執着になっても。
悲しいのだけど、それと共にカペルの義憤の燻りが、怖い。
嘘をつくと決めたときから想像して、その上でカペルは覚悟していたのかもしれない。
だけど、鎖を切って感謝されて、自信となっていたのに、大切にされるのは地位ばかりで、
鎖が切れる英雄だからと、シグムント自身が認められていたわけでさえなく、国交の問題だとか、嫌過ぎるよな。
ハイネイルも月印も、なくなればいいのにと気づいた矢先にこんなことになるんだから。
セラフィマさんが熱い意志を見せるものは、説得とは言い難い、主観的な主張なのだけど
それでもそこまで熱くさせたのは、以前までのカペルたちだっただろうに。
勿論、カペルは世界の危機を放置することは考えもしないし、救う気しかないけれど
鎖を切ったら世界を滅ぼそうくらいの内容は、考えているよな。とても優しい形で。
世界を旅してきたから、ひとりで旅芸人やってきた頃とは比べ物にならないほど
何かを変えるための知識や力を手に入れている。
それでも、世界を救うのをやめないのが、カペルなんだよな。だからカペル好きだ。
そして続いて。二人の父は、子を庇って死んだんだよな…。
生きていたら、話合えて、未来のことも今のことも、もっと変わっていただろうに。
特に現在の時点で、カペルがハイネイルに対して、少なくともアーヤの父親に対しての気持ちが変っただろうに。
カペルが、アーヤだけは分かってくれる、とみているのも悲しいものだ。
世界すべてを救いたい気持ちはまったく変わらなくて、その上で世界の理を恨みだして
それでも愛しい人は分かってくれると信じているところが、悲しい。
周囲のことをどう見ていたのか、周囲のことをたくさん見てきた結果で、そう思っているのがな。辛いな。
この段階の称号1は、急にあんなことを本気でカペルが思うようになったわけじゃなくて、
こちらから見ればあれはこんな人間なんだ、と自身の中で「恨む形」を作り上げているだけだと想像している。
アーヤがあのとき手を取ったら、カペルと共に復讐の心を燃やしていたのだろうか。
そんな展開、すごくエドが犠牲になりそうだろうが。
ああでも、このカペルがシグムントに似ているといわれるってことは
シグムントも「月印なんてなくなればいいのに」と思っていたのだろうか。思っていたっぽい過去だよな。
月印を持つものや、ハイネイルのことを恨むまでは行かなくても。
スバル殿下の「思った通りに」というのは、本当につらい台詞だ。心を読んだ上で、どうして言えるのか。
シグムントもこのスバルの言葉を聞いて育ち、この言葉のように生きようとしていたのだろう。
私情だけならば、トウマやコマチを止めたかっただろうに。カペルを止めたかっただろうに。
情に流されるところもある殿下だから、信じる強い心を持ちながらも、信じてしまう弱さがあるのだろうか…。
スバルさんは、「あのときのこども」だと気づいているんだよな。
それを言えないのは弱さだろうか強さだろうか。
己の子を止められなかった彼女は、母としてよりも皇なのだろうか。
これでカペルが戻らなかったらバッドエンドで、私はインアンを好きと言えなくなってしまっていただろうけど
カペルは、優しさと怒りの両方を兼ね備えるようになるからな。
単純に戻るのではなくて、経験を無駄にせず、戻ったように変わるから。
だからインアンは好きです。キャラクターたちが感情を揺さぶられて、自分の頭で考えて、成長しているから。
それでもやっぱりここの辺りは、素直に楽しめないけれどな。悪くない形、を考えてしまう。
失うことは戦う限りは自然なんだけどさ。みんな何かを、失ってきている。
幸せを手に入れても、握っていたつもりでも、ずっとあるわけじゃない。それは分かるんだけどさ。
こんなカペルの状態で、クエストをこなすのはなんだか違和感が…するぞ…無愛想だけどやっぱり良い子だぞ…
でもサブイベントや宝箱を回収するよ。ようやくルセ平原に戻れるようになったからな。
待ってろ、ジャイアントバングル!
No.1193|インアン関連|