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::柚缶日記::

もしもし!!!もしもし!!聞こえますか!!!

悲鳴伝

2015/04/23(Thu)

読んだよ。これで終わりかと思ったら他にもシリーズあるんだね。
挿絵がないので読みやすいよ。
軽くて斜に構えて中二病を患ってるけど相変わらず、愛と勇気と友情にあふれている。
そこもいいんだよな。
記号のフリして、記号からベリバリと縫い目がほつれて中身が零れ落ちてくる感じ。
中身はそうだねと納得するえぐい想定外と爽快感。

主人公の悩みというか逸脱した部分は、ある程度、誰しもとまでは願わないが、
西尾維新を読む人なら感じていると思いたいことだけど
逸脱からまた更に逸脱していく特化性で、普遍の特異になるのが面白いなと思う。
欠点は長所でもある、の延長なのかな。
そして自分のことまで「どうでもいい」だったらキチガイすぎるんだけど
自分のことは恥ずかしかったり誤魔化したりするのがリアルだ。

奇怪な女子がやたら多く感じるのは、やっぱり萌え系が好きなんだろうなぁというのはあるが。
癖のある女子の頭おかしさが意図的だからいいのかな。
頭おかしいけどかわいいから許してもらおう、じゃなくて
頭おかしい、かわいい、を同時に感じさせながらも一括りにさせていない気がする。
かわいいと感じる頭おかしさを認識させているけれど離さないような。
その頭おかしさも、演出的には異世界だけど、根源的には日常世界だからかな。
厳しいから優しい。

No.1735|他版権話題

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